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Cubase

PCDJ移行を予定している人の為のアナログ盤デジタル化の手引き

毎度のイベント前のレコード取り込み&Beatportチェックアウト集中業務中です。PCDJ移行を考えつつも躊躇してる人の悩みの種は、おそらく現行のリソースであるアナログレコードをどうするかだと思いますんで、そういう人のために、参考までにどうやって処理してるかをまとめてみました。

オレはTraktor Scratch使ってるわけですが、最近主流のスクラッチ系PCDJシステムはアナログもシームレスに使えても、アナログを併用してしまうとわざわざPC使うメリット無いんですよね。というわけで、まず導入前から使用頻度やおきに度で優先順位を決めておいて、導入と同時に(主にイベント毎に)コンスタントに取り込み作業をしています。あ、当然デジタルリリースしてないことが前提です。アナログで持ってるものでもCDやデジタルリリースがあれば改めて買ってます。そっちのほうがよりマスターデータに近く、アナログ特有のノイズも無いので。後日デジタルリリースされた場合は、取り込みデータは破棄して入れ替えています。

録音には既にセットアップしてあるTraktor用のAUDIO DJ8と、ソフトはCubase4を使います。ターンテーブルからAUDIO DJ8へは直で送られているので、変換ロスはこれが最小限です。音質にバイアスがかかるとすれば、針、ターンテーブル、A/Dの順ですね。順にOrtfon Nightclub OM E、Technics SL1200 mkIII、AUDIO DJ8。DJミキサーは録音中のモニタリングに使うだけで、音質には影響しない。針飛びと録音エラーが怖いので、録音中はCubaseから出力したものを常時モニタリングしています。少々のクラックノイズはアナログテイストということで見逃しています。もとの盤質が悪いときりが無い…。

Cubaseでは1トラックにつき1リリース(シングルなら1枚、アルバムなら全部ということ)を割り当てて、その中から好きな曲や使う曲だけを取り込みます。トラック名をカタログナンバーにして、録音しながら曲をリージョンで区切ってa1, a2, b1…とトラックナンバーを振っていきます。プロジェクトフォルダとファイル名は日付にして、日にち単位で管理しています。どんどん録音しますよー。録音作業しつつ、ジャケをデジカメでを撮ったりしてます。これも日付+連番管理で、その日の作業が終わったらプロジェクトフォルダに放り込みます。あとでフォルダを開いてみても、ジャケ画像を見れば何を録音したフォルダかすぐに分かる仕組み。

AUDIO DJ8は入力で0, +6dB, +12dBで入力ゲインを上げられるんですが、0だと小さすぎるし+12だと割れるので、+6にしてあります。それだと若干レベルが足りないので、あとでCubase側で+3dB上げます。Cubaseで+9dB上げるよりはAUDIO DJ8のA/Dコンバータのダイナミックレンジを生かしたほうが多分いいんじゃないかなー、という判断。AUDIO DJ8のゲイン処理が謎なのでなんとも。録音が終わったら1曲ごとにmp3に書き出します。

と、その前にdiscogで取り込んだ盤のリリース情報をアーカイブしときます。書き出しの時にID3タグを打ち込むんですが、これをやっておくと手元に盤を用意しなくていい。書き出しだけ後回しにして、ノパソを持ち出して外でやったりもしますんで。

書き出しはCubaseから直接320kbpsで出力します。曲名 = ファイル名にして、別途ID3タグを打ち込みます。レーベル情報はTraktor用拡張メタタグでID3タグには打ち込めないので、備考のところに打っておきます。Cubaseは4.5からmp3出力に高音質モードというのが出来たんですが、かなり良くなったように感じます。先々大容量化が進んだらwavに出来るように、録音データは全部バックアップしてあるんですが、この320kbpsのmp3ならあまり遜色ないかもしれないです。

書き出しの際には原則的にゲイン以外の補正はしてませんが、デジタル化した時点でやっぱ音質が変わります。録音しながらミキサーでアナログ直とCubase側のモニターを聴き比べたんですが、どうもロー?ミッドのダイナミクス感が変わるみたいです。音の伸びがかなりタイトになってて、若干コンプがかったようにも感じます。システム的に考えて針とターンテーブルは同条件なので、影響があるのはオーディオI/FかDJミキサーのフォノイコライザ、あるいは両方だと思うんですが。

デジタル側はオーディオI/F or ソフトの影響で細くなってるのかもしれないし、それは本来の音に近いクリアな音になのかもしれない。アナログ側はDJミキサーのフォノイコの影響で太くなってるのかもしれないし、それは本来の音から遠く歪められた音なのかもしれない。どっちが”良い音”なのかは一概には決められないし、これをもってアナログ=豊か、デジタル=貧相と決め付けるのは安易かなと思います。個人的にはマスターの音=制作者の意図に近いのは前者なんじゃないかなーと思ってますが…難しいですね。

あと、曲毎の補正については個人的には必要ないと考えてます。音圧が低かろうがバランスが悪かろうがキックが細かろうが、作った人がその状態でリリースしている以上、それがその曲の個性だと思うので。1曲ずつ個別に補正するくらいなら取り込んだデータ使ってリミックスでもしたほうが生産的です。

以上で出来上がりです。時間のかかる作業だけど、一度ルーチン化してしまえばそんなに苦ではないです。何よりハードテクノ・ハードミニマルは1曲通してじっくり聴くことはあまりないし、タグを打ち込んでると必然的に曲を覚えるのでPCDJでは難しくなる選曲には効果的です。いつまでも待ってると取り込むレコードが増えるだけなので、始めるなら早いほうがいいですよ!

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